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アルカイック時代

 

手工業の顕著な発展とそれを取り扱う交易の発達によって、
 
 
ギリシア世界は次第に貨幣経済に支配されるようになりました。
 
 
これによって血統ではなく経済力のある者が台頭し、
 
 
市民として都市の防衛にも力を発揮することになります。
 
 
その結果、貴族階級と平民階級の抗争が生じ
 
 
その対立の隙間を埋めるように各ポリスではスパルタを除き
 
 
名門貴族にかわって僭主が統治する場合が多くなったそうです(古代民主政)。
 
 
こうした政治状況の中で都市は、
 
 
市民生活の中心地としてのアゴラ、要塞と神域としてのアクロポリス、
 
 
崇拝の場としての神域といったように明快に区分されるようになっていきました
 
 
 
 
 葉っぱライン.gif
 
 
 
 
 
神殿建築では前7世紀の中頃から切妻破風の三角形部分に装飾を施すことが始まりました
 
 
またこれまでの木造の柱・梁にテラコッタを貼り付ける神殿の構法から、
 
 
前600年頃を境に石造の建築へと次第に移行していきます。
 
 
このようにして神殿建築は4周に柱を立てめぐらす周柱式が最も一般的な形式となり
 
 
その平面形式の定型がほぼ完成します。
 
 
コリントのアポロ神殿はドリス式神殿の最も典型的な最初の完成された例で、
 
 
コリントのアポロ神殿.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
後のギリシアの神殿建築の規範となっているそうです。
 
 
梁に相当する部分は分厚く、柱頭の意匠は丸みを帯びて横への広がりの大きな形をなし、
 
 
全体としてシャープさに欠けたきわめて鈍重なプロポーションをなしています。
 
 
列柱で囲まれた内部はプロナオス、2つのナオス、オピストドモスの4つに分かれます。
 
 
ナオス内には円柱の列が二列あり、屋根を支えます。
 
 葉っぱライン.gif
 
全体として丸みを帯びたやや重々しい感じのアルカイック時代の
 
 
ドリス式神殿が最も洗練されたものが、アエギナのアファイア神殿です。
 
 
アエギナのアファイア神殿.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3段の階段の上に正面6本側面12本の円柱が立つ周柱式で、石灰岩造のスタッコ仕上げです。
 
 
軒にあたるシーマや破風などの建築装飾を施す部分にまず取り入れられ、
 
 
次第に建物すべての材料として用いられるようになりました。
 
 
また、アルカイック期の特徴として、破風の彫刻は左右対称に配置されています
 
 
プロナオスとオピストドモスは柱の間に柱が2本立つ場合が一般的であり、
 
 
プロナオスの前面全体にわたって柱が立ち並ぶ形式をとることはありません。
 
 
また神室の壁の中心線と周柱の、柱の中心線はほとんど一致していないそうです。
 
 
 
 
 葉っぱライン.gif
 
 
 
 
 
アファイア神域ではアルカイック時代の神域の構成がよく表れているそうです
 
 
この頃イオニア地方で3つのイオニア式巨大神殿の建設が始まりました。
 
 
サモスのヘラ神殿
 
 
サモスのヘラ神殿.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エフェソスのアルテミス神殿
 
 
エフェソスのアルテミス神殿.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ディディマのアポロ神殿です。
 
 
ディディマのアポロ神殿.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いずれも周囲に二重に柱をめぐらせる二重周柱式で、
 
 
内部はナオスとプロナオスのみでオピストドモスはありません。
 
 
ヘラ神殿ではナオス内に二列の柱が立ち屋根を支えていましたが、
 
 
ほかの2つの神殿のナオス内に独立柱は無く
 
 
おそらく屋根はかかっていなかったとみられています。
 
 
これら3つの巨大神殿にはいくつかの共通する特徴がみられ
 
 
それはこれまでのドリス式神殿にみられないものである。
 
 
二重周柱式であること、壁の中心線と周柱の柱の中心線がほぼ一致することです。
 
 
さらに正面と側面の柱間寸法は異なり、
 
 
ヘラやアルテミス神殿では正面の柱間は中央に行くほど広くなります。
 
 
 

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